「脱皮」するゴキブリ駆除スプレーがネットで話題とプライバシー
「脱皮」するゴキブリ駆除スプレーがネットで話題 BuzzFeed Japanhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180412-00010003-bfj-sci&pos=2
“「部屋にゴキブリが描かれたスプレーがあることで、来客に『この部屋はゴキブリが出るんだ』と思われてしまう」との意見が寄せられ、フィルムを剥がす新スプレーは作られたそうです。『コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー』と同時に発売された、ゴキブリ予防用の『コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー 』もフィルムを剥がすとシンプルなデザインとなります“

マーケティングで、カスタマージャーニー分析という手法があります。
カスタマーになる前の潜在顧客からサービスを利用とするきっかけや利用後を分析して、顧客の内心の気分の上げ下げなどを分析します。
顧客体験が、企業サービスの期待を上回る時に評判の良い口コミが生まれるからです。
今まで、広告とバレないように記事を装ってみたり、バックマージンを渡して宣伝したもらったり、社員が消費者を装ったりしていましたが、それらは消費者を欺くことで、消費者の信頼を著しく損ないます。
企業が欲しい口コミは何かというアプローチは、顧客ロイヤリティを大事にする企業の答えと一緒でした。
本題に戻ると、商品は購入されるまでに認知されないといけないので、パッケージデザインは、目立たせないといけません。棚の隣にはライバル製品もあるので、より目を引かないといけません。
購入後の消費者の生活空間では、パッケージが注意を引き続けます。カスタマージャーニーでは、購入後にゴキブリを撃退して、いなくなった快適な生活が終点です。
今までのマーケティングは、販売までしか見ていませんでしたが本来の目的を達成するところまで見ると、パッケージが課題だったのです。
そして、見事にネットで話題になりました。キンチョウは、TVCMもしていますが、企業姿勢に感心して口コミをしたくなるというのは顧客ロイヤリティが発生した時の状況です。
今回の問題解決の本質にプライバシーがあります。
家は、ライフスタイルプライバシー と言います。 来客が部屋をざっと見ると、無意識にプライバシーデータ解析が行われます。 人類が進化で得た能力なので、抗えません。
そこに他人に知られたくないプライバシー情報として、殺虫剤があります。 これはリザーブと言います。
殺虫財は害虫ではありませんが、いることを示すフラグになります。
リビングで目立たなくしておけば、気づかれないのでプライバシーの配慮となります。
このアプローチは、プライバシー関連ビジネスでは有効です。
TENGAという性商品の扱うメーカーは、パッケージデザインをオシャレにして本来の目的を想起させないようにしています。そのデザイン戦略をした際にも話題になりました。
ある芸人さんのコメントで「家政婦が、部屋にあったTENGAをインテリアと間違って玄関に飾っていた。」という話がありました。
日本のネット広告ビジネスは、世界でも進んでいると思います。何故ならば、日本の法的規制はネットには非常に緩いということとプライバシーに踏み込む国民性にあると私は考えています。ネット広告はプライバシーにどんどん踏み込んで行きます。
消費者のプライバシーに踏み込むマーケティングは、消費者に敵対されます。
顧客ロイヤリティを獲得のためのマーケティングにはプライバシーが重要な要素という実例だと思います。